あんかけ豆腐

コンノート

 

 

 

  1. 家庭の総菜というにはあまりにも懐石懐石している侘びの料理。
  2. 豆腐は器にカタチよく入る四角に切り、昆布出汁で温めておく。
  3. 鰹枯れ本節の削り節をふんだんに使って2〜3倍くらい濃〜い出汁を引き、これにヒゲタの本膳あたりでしっかりと調味する。
  4. これに吉野本葛を入れて火にかけペコペコに練り上げる。
  5. 煮物椀とか蓋向に豆腐を盛りつけ「あん」をかけ山葵を天に盛る。

ハフハフするのをおさえて心静かにいただく。
 

 

 

うなぎと豆腐のうま煮

BIRD

 

 

 
半助豆腐に似てちょっと違ったもの。

半助はいつでもどこでも手に入るというわけにはいかないので、うちではスーパで簡単に求められるうなぎの蒲焼を使って似たようなものを作っています。

  • ウナギの蒲焼 一つ
  • しいたけ   1パック
  • しょうが 1かけら
  • 青ねぎ  適当に(1わ程度?)
  • 出し汁  約1/4カップくらい
  • 砂糖、醤油、酒 各大さじ2
  1. 水気を切った豆腐を一口大、うなぎは2cm幅程度の適当な大きさに切り、しょうがは千切り、しいたけも適当にそぎ切りして、なべに油少々でしょうがを炒め、続いて豆腐、しいたけを入れ、出し汁、酒、砂糖、醤油を加えて中火で煮て、ときどきなべを返して味を含ませます。
  2. 豆腐に味がしみたらうなぎを加えて、ふたをし一煮し、さらに青ねぎを加えてもう一蒸しして、ふたをとり強火で煮汁をとばして出来上がりです。

半助豆腐の場合は薬味は山椒がきまりだそうですが、うちではしょうがを使うので山椒は使いませんが、山椒も面白いかもわかりませんね。
 

 

 

かみなり汁

BIRD

 

 

 
豆腐をグシャッとつぶす感覚に爽快さを感じるのは私だけかしら。

これも以前から知られているものですが、そのグシャッとつぶした豆腐を使った味噌汁です。

  1. なべにごま油を熱して、手でつかんだ豆腐をつぶしながら入れて軽く炒めます。
  2. あとは普通に味噌汁を作る要領で、だしを加え、煮立ったらみそを溶きいれ一煮して火からおろし、器によそってねぎ、あさつきなどの吸い口、七味などふりかけもよし。

いまの季節なら菜の花にゆるめに溶いたからしを落とすのも粋でしょう。

なんでかみなりかというと、やったみるとわかりますが、熱い油がとうふにはじけてバリバリとすごい音がするので、きっと作った人がカミナリを連想したのでしょう。
 

 

 

しじみ豆腐

のはらゆうこ

 

 

 
こちら九州の豆腐の「一丁」は他の地方よりちょっとおおきめ。
独り住まいの頃には全部食べきれなかったものです。
これはそんな時に覚えた「カンタンで残り物クッキングな一品」。

材料/木綿豆腐・しょうゆ・みりん

  1. 耐熱皿にペーパータオルを敷く,またはレンジ用すのこ付きの容器に豆腐を載せ,ふたをせずに半丁見当でレンジ強に2分かけ,軽く水分をとばす。(この工程はあくまで時間短縮のためで,別になくてもOKです)
  2. 1.を2センチくらいの角切りにする。
  3. 厚手の鍋またはフライパンに2.を移し,コンロ着火&弱火でゆすりながらじっくり水気をとばしていく。鍋底に水がにじみ出てくるので,時々捨てながら。
  4. しっかり身がしまって水気が出なくなったら,しょうゆとみりんで調味(割合的には3対1くらい)。汁気がなくなるまでさらに炒り続ける。

気分で七味・おろししょうが・さんしょ・粉チーズなどをトッピングして,できあがり。

豆腐をしじみっぽい味にして食べる,というコンセプトが粋な料理です。何もない時のお酒のアテなどにどうぞおためしください。
 

 

 

魚豆腐

ゆう

 

 

 
主菜になる、中々に豪華な豆腐料理ですよん。
拙宅では来客時に結構ヘビィ・ローテーションしているひと品に「魚豆腐」があります。うんみゃいっスよ〜。

材料(2人分)

  • 木綿豆腐 250g
  • 白身魚(豪華に鯛orヒラメと洒落込みたい) 50g
  • 酒 大匙1
  • 塩 小匙1/2
  • 片栗粉 小匙1/2
  • 戻した干し海老 大匙2
  • トマト 適宜
  • 大葉 適宜

作り方

  1. 豆腐は安倍川豆腐同様、水気を切る。
  2. 1)を裏ごしして滑らかにする。
  3. 白身魚を皮を取って身だけをフープロですり身にする。
  4. 当たり鉢に3)と酒を入れて丁寧に当たる。
  5. 4)に2)少しずつ加えながら、丁寧に当たり続ける。
  6. 5)に塩と片栗粉を加えて、また当たる(苦笑)。
  7. 干し海老を細かく刻む。
  8. 平らで広いお皿に6)を山状に盛りつける。最初にお皿の真中に盛り上げて、そこから放射状に裾野を伸ばしていくようにすると結構、綺麗に盛れる。
  9. 8)に7)を散らす。
  10. 9)をお皿ごと15分間蒸す(強火だよん)。
  11. 10)の周囲(お皿の縁辺り)に、彩りで小さく切ったトマトや千切り大葉なんぞ飾ると映えるっス。他にもお好みのもので、お洒落させてあげて下さいまし。
  12. テーブルの真中にどかん、と置いて、あとはめいめいが散り蓮華で掬って、酢醤油や辣油などを着けて食す。

冬は熱々をハフハフしながら、夏は少し冷めた状態で滑らかな喉越しを楽しむ、と季節を選ばずに作れます。お豆腐よりしっかりした食感と、じんわり口の中へ広がる白身魚の淡白な味が感じられたら、大成功! お酒も進むことでしょー(笑)。

庶民的なお豆腐も組み合わせ次第では、充分にメインを張れるとゆー、正にお豆腐の面目躍如的一品でした。
 

 

 

月見豆腐

ゆう

 

 

 
桜や菊の花を使った変り豆腐を作りたい、という話の中でふと思い出した、立ち読みネタ(オイラ、こればっか...(涙))の「月見豆腐」を、ちょいと試してみました。

材料(2人前分)

  • 絹ごし豆腐 1丁
  • 卵黄(鶉に非ず) 2個分
  • 出汁 1/2カップ
  • 酒 大匙1
  • 味醂 大匙1
  • 薄口醤油 小匙1
  • 砂糖・塩 少々
  • 刻み海苔 適宜

作り方

  1. 豆腐は半分に切り、竹の皮に乗せる。
  2. 豆腐の表面に計量スプーンの大匙などを利用して穴を掘る。...穴を開ける、ではなく掘る、デス。貫通させないで下さいまし。
  3. 出汁・酒・味醂・薄口・砂糖・塩を合わせて鍋に入れ、竹の皮ごと豆腐も入れて「から」、弱火でコトコト煮る。
  4. 豆腐の側面が煮汁で染まり始めたら、2)で掘った穴に卵黄を入れて、鍋に蓋をする。
  5. 4)の卵が半熟程度なったら鍋から取り出し、器に盛る。...ここいらへんのハンドリングは、かなり慎重を要する(悩)。
  6. 5)に煮汁を入れ、刻み海苔を卵黄の周りに散らす。

レシピ自体はシンプルですが、やはり工程・5)のハンドリングと豆腐を煮崩さずに味を軽く染みさせるのは中々...。まぁ、竹の皮使用なら何とかなりますがぁ。

他にも滑りのいいペラペラ状のもの(ワックス・ペーパーとか)なんぞを駆使すれば...。

でも、その苦労の分だけ見栄えもよく、美味しいですよん。スキヤキのお豆腐を食べている時のカンジに近いかにゃ? でも、もちろんクドくはないだす。

トッピングに朧昆布を追加してもいいかも。
 

 

 

桜の滝川豆腐

松尾 康子

 

 

 
 本格的な豆腐作りからはじめると大変なので、安直に、慣れた寒天のお世話になることにしました。
 粉寒天なら、どこでも誰でも手に入るから参考にしてもらいやすいしぃ〜、という口実付きで。
 つまり、滝川豆腐です。
 豆乳を寒天で固め、ところてんのように突き出して、白い寒天豆腐の流れが滝川のようであるな...、という料理ですね。清涼感が取り柄の、本来夏場のお料理ですが。

【材料】

  • 豆乳       200cc
  • お湯       200っc
  • 寒天(粉)    1袋(4g入り)
  • 桜の花の塩漬け  4〜5個(7g)

【作り方】

  1. お湯の中に桜の花の塩漬けを入れ、ちょっと火に掛けて取りだしておく。
  2. 豆乳の中に1を濾し入れ、そこに粉寒天を振り入れて鍋に戻し、混ぜながら火に掛け、沸騰したら火を止める。
  3. 水で濡らしておいた四角い容器に2を流し入れ、水を張ったバットの中に豆乳の容器を入れて荒熱を取る。このまま常温で固めた後、冷蔵庫で冷やしておいてもいい。
  4. ところてん突きに入る大きさに3を切って、器に突きだし、流れを感じさせるように涼しげに盛る。天に1で取りよけておいた桜の花を乗せる。(今日は、ごくごく薄い冷たい吸い地を張りましたが、豆腐が桜風味の塩味なのでうっすら甘いシロップでもよかったかも...。勿論そのままでも)

 本式のところてん突きが行方不明だったので、何かのオマケでもらったプラスティック製のものを使ったら、エッジがとんでもなくきちゃない出来栄え...。なので、包丁で豆腐をところてん状に切ってしまった。

 で、当初のコンセプトに照らして出来栄えはどうであったかとゆーと...。

 桜の香りはまぁまぁしてました。

 塩漬けの塩がかなり強かったものの、塩味の豆腐というのもまぁまぁとゆえるかもしれません。(冷や奴に塩の話題とも繋がりますが、この場合、豆腐そのものに味付けしちゃいますが、冷やしてもそこそこいけます)

 でも、ご飯がすすむおかずって訳じゃないのが、家庭で作るには最大の難点というところでしょうか...。

豆腐尽くしの会席料理には似合うけど今日の晩ご飯のお膳ではちょっと浮いてたかもしれない滝川豆腐
 

 

 

山葵豆腐の揚げ団子

ゆう

 

  

 
材料(8個分)

  • 木綿豆腐 350g
  • 漬け汁
  • 減塩醤油と出汁同量 適宜
  • 山葵漬け 適宜
  • 粉山葵 小匙2

 

  • 乾燥高野豆腐 20g
  • 粉山葵 小匙2

  

 


 作り方

下拵え

豆腐は徹底的に水切りした後、4等分くらいに切り分けてからジップロックなどへ漬け汁と一緒に入れて冷蔵庫で一日おく。

  1. 高野豆腐をおろし金で粉末化し、衣用粉山葵と合わせておく。
  2. 漬けておいた豆腐をボールに取りだし、手でグチャグチャする。
  3. 2)に漬け汁大匙2と粉山葵を加えて再度グチャグチャ。
  4. 3)を8等分して、センターに山葵漬けを少量入れ、丸く団子状にする。
  5. 焜炉に鍋と揚げ油をセット。やや弱い中火にしておく。
  6. 4)に1)の衣を両手を使って丁寧に塗し、塗し終わる傍から、5)の中へ投入していく。
  7. 油の中で、団子の衣がある程度固まったら、火を少し強め、揚げ色をつける。

そのまま熱々を食べてもよし、少し冷ましてからもよし。味が薄く感じたら、軽く塩を降って下さい。

完全に、アテ系と思いながら作ったものの、意外に惣菜としてでも行けそうな気もしなくはないです。...ま、やっぱアテなんだけど(苦笑)。

最初、揚げだし豆腐のように豆腐を四角いまま揚げようとしたので、高野豆腐の衣が、中々巧く揚げられなくて...。卵白と合わせてフリッターの衣のようにしたり、豆腐に片栗粉を叩いたりしましたが、団子状にしたら、一気に解決しました、ニコニコ。

あと、豆腐を漬けるのが面倒、という向きもあるでしょうが、漬けるのには味付けの他に僅かならも脱水要素が込み、なので「水切り豆腐+調味料」でも構いませんけれど、漬けた方がベターではあります。

それと、山葵漬けは、あくまでアクセントなので、沢山は入れない方がいいです。
 

 

 

あぶらげクーヘン

松尾 康子

 

  

 
 油揚げで作ったバウムクーヘンみたい!と思ったので、こんな名前にしてみました。もちろんお菓子じゃなくって、松花堂弁当あたりに入ってるとちょっとお洒落で、手のこんだ料理に見える一品です。
 切り口がとっても綺麗! 歯ごたえも面白い!
 精進料理!?と思うほどあっさりしてますが、味を濃くしたければいかようにも。なかなかに傑作じゃない!?と自画自賛しております。
 そもそもは、鶏の挽肉とすりおろした蓮根を混ぜて団子にし、これを油で揚げる料理を作ろうとしていて、ふと思いついた料理でした。
 これを、油揚げに塗って、何段も重ねて蒸しあげたらどうかしら!って。
  

  

 

【材料】

  • 油揚げ          2枚
  • 鶏挽肉        200g
  • 蓮根         100g
  • 干し椎茸(戻したもの)  1枚
  • 長ねぎ(みじん切り) 大さじ3程度
  • 醤油         小さじ1/2 →小さじ2
  • 酒          小さじ2
  • 塩          小さじ1/4 →小さじ1/2
  • 青海苔
  • 辛子醤油

※油揚げ2枚には、鶏挽肉以下の材料は半分で間に合います。

でも、これくらいの分量で作っておいて残ったタネは小さなお団子にして油で揚げておいたり、ミニハンバーグにしたり、シート状に延ばしてそのまま冷凍しておいても。
  

 

  

【作り方】

  1. 油揚げは四辺を切り落として、中を開き、一枚を二枚に分けておく。
  2. 鶏挽肉と、皮をむいてすりおろした蓮根、その他の材料を全部混ぜてよく練り合わせておく。
  3. 俎板の上に、1の油揚げの内側を上にして置き、2の肉を薄く均一に塗り付けていく。その上にまた、1の油揚げの内側を上にして置き、同じことを繰り返し、切り開かれて計4枚になった油揚げを塗り重ねる。
  4. 一番上に塗り付けた肉の上に青海苔を乗せる。(私は青海苔の原藻という糸状のものがあったので、これを筋のように最上面に飾りました)
  5. 4を晒の布巾できっちり包み、十分湯気のあがった蒸篭で15分から20分程度蒸し、布巾を開いて荒熱をとっておく。(まるで蒲鉾!)
  6. 6切れ程度に切り分け、切り口が綺麗に見えるように盛りつけ、辛子醤油を添えて出す。
  • これ、豚の挽肉でやって肉を練る時に胡麻油でも少々たらしておくともっとボリューム感が出るでしょうね。

 夫は、切ったものを更に濃いめの味付けの出汁で煮てくれたら豚バラのラフテーかと思って喜んで食っちゃうかもと、ちょっと物足りなさそうではありましたが、確かに精進料理のようなあっさりさと、油揚げを使って肉の食感を出す精進料理であるかのような歯ごたえです。(すりおろし蓮根が生みだすモッチリ感のお陰かもしれませんね)

 

  

 

茶巾豆腐

ゆう

 

  

 
材料(3個分)

  • 木綿豆腐 350g
  • 卵白 1個分
  • 酒 小匙1/2
  • 味醂 小匙1/2
  • 塩 1摘み
  • 芥子(*) 適宜
    * 芥子は、叩いた梅肉or醤油でしとらせた削り節にコンバート可


 

吉野あん

  • 出汁 1カップ
  • 塩 小匙1/3
  • 酒 小匙1/2
  • 薄口醤油 小匙1/2
  • 吉野葛 大匙1/4
  • オプション
  • 海老 3尾
  • 糸三つ葉 適宜

  

 

作り方

  1. 豆腐はとことん水切りする(脱水機ok)。
  2. 当たり鉢に1)と卵白・塩・酒・味醂を入れ、丁寧に当たる。
  3. ガーゼなどに2)を1/3取り、センターに芥子を入れて茶巾にする。
  4. 湯が沸いている鍋に菜箸を渡し、3)をしっかり湯に浸るようにぶら下げる。
  5. 4)を弱火で7〜8分茹でる。
  6. 吉野あんの材料を別鍋に入れて弱火に掛け、蕩味がついたら火から降ろす。
  7. 器に5)を盛り、6)をたっぷり掛ける。別途、用意した海老や三つ葉などを添える。

元々作っていた芥子入り茶巾豆腐も美味しいですけれど、叩いた梅肉もおかかも美味しかったです! ただ、彩り用のオプションは、中身に合わせて一工夫した方が良さそうでした(苦笑)。

あ、海苔についてなんですけれど、たまたま拙宅に味付け海苔しかなかった&元々の芥子茶巾に海苔は使っていなかった、という理由で割愛してしまいました、ポリポリ。

一旦、豆腐の形を崩すだけに、肝心の水切りは心置きなく脱水機に頼れますし、やや手の込んだ印象の割には手軽に作れて、来客時になんて重宝しそうです。それに、芥子入りは結構ポピュラー(なのか!?)かも知れないですけれど、梅肉やおかかはちょいと捻りが効いていて、拙宅の定番になりそうで、頂きです(笑)。

 

 

豆腐の焼きびたし

ゆう

 

 

 
豆腐の味を生かす、シンプルな料理といえば、焼きびたしっスかねぇ。ちと作るのに慎重さが要求されますが(粗忽者なオイラだけ!?)。

材料(2人分)

  • 木綿豆腐 1丁
  • 生姜 1片
  • 酒・醤油 同量で適宜
  • サラダ油 適宜
  • あさつき 適宜

作り方

  1. 豆腐は半分に切ってから丁寧に水切りする。
  2. 生姜を擦り下ろして酒・醤油と合わせ、漬け汁を作る。
  3. フライパンにサラダ油を充分、熱して1)の両面をこんがり焼く。こびりつかないように、フライパンは常に軽く揺すっていること。
  4. 3)を一旦キッチンタオルにとって表面の油を除き、熱いうちに2)に浸し、時々引っくり返して味を含める。
  5. 漬け汁ごと器に持って彩りのあさつきと、お好みで大根おろしを少し添える。

ステーキやバタ焼きのように小麦粉を叩かず、豆腐の「まんま」焼くのがミソ。ただ、丁寧にフライパンを揺すっていないと、こんがり焼き色がつく前に、豆腐がフライパンに張り付きます(苦笑)。油の量も「気持ち多目」。とは言え、あんまり油が多いと豆腐の味が油に負けるので、あくまで「気持ち」です。
 

 

 

豆乳湯豆腐

ゆう

 

 

 
豆腐の味を生かすお料理の筆頭格に湯豆腐がありますが、それに少し捻りを加えて、豆腐の味=大豆の味をもっと「こゆく」味わうものに、豆乳湯豆腐があります。ま、別な意味でも「こゆい」んだが...。

って、何の事はない湯豆腐の湯を豆乳&出汁(同量)に差し替えた代物なんですけどね、たはは(笑)。

ただ、これは普通の湯豆腐のように大きなお鍋を皆でワイワイ囲む、というよりは少人数(できれば、さしつさされつ、差し向かいの2人が望ましい)で、しっぽり味わいたい風情(笑)。

当然、湯葉も出来るので、こちらも順次、引き上げ、お豆腐と同じタレにつけて「はい、召し上がれ。あーん、してねぇ」

ってなもんですわ、ハイ。...書いていて無性に虚しい(涙)。

特別、レシピ化するようなモンでもないですがぁ、小振りな鍋の中が真っ白けになってどーにも心地悪い景色なので、オプションに紅葉型に抜いた人参や飾り包丁を入れた椎茸、春菊などは是非とも押さえておきたいですなぁ。

あと、出来れば使用する豆乳は豆腐作りの過程で産出したものか、近所のお豆腐屋さんに分けてもらうか、最悪でも無調整モノがお薦めだす。
 

 

 

豆腐がゆ

だめお

 

 

 
豆腐そのものを生かすシンプルな調理法もぞくぞくと登場していますが、こんなのはいかが? 名著「豆腐百珍」に出ていたと思うのですが、この作り方でそう大きく違うこともないでしょう。  だしは使いません。

【材料】

  • 木綿または京豆腐  1丁
  • 美味しい水     カップ 2
  • 葛粉        大さじ 1
  • 水         カップ 1/2
  • 塩         指先ひとつまみ

【作り方】

  1. 豆腐の水切りをします。  
     僕は、まな板は使いたくない時は、四角いバットをひっくりかえした上に布巾で包んだ豆腐を置き、その上に別のバットを今度は上向きに乗せ、バットの中に水を入れたボールを乗せておきます。
  2. 豆腐を5mm x 5mm x 8mm角程度の直方体に切ります。
     気持ちとしては、米粒(ごはん)の大きさに切るの。とてつもなく面倒な作業でもありません、まず置きやすい、切りやすい方向に薄切りにして、それをまた板いっぱいに並べます。  あとは、包丁で縦、横にスッスッ、と線を入れるように切ればできあがり。
  3. 鍋に水を入れ、2の豆腐を加え、沸騰するまで煮て、すぐに弱火にします。
  4. 葛をカップ1/2 の水で溶き、3に加えながら、木匙で大きく混ぜますとろみがついたら、塩を少々加えて、豆腐がゆのできあがりです^^。

塩は、塩味をつけるためのものではなく、豆腐の味を感じやすくさせるためですので、くれぐれも入れ過ぎにご注意を。  

かゆ、なので、薬味や塩気は食べる人がご自由にどうぞ、って寸法です。梅肉、おかか、キムチ、ザーサイ、ごま油、なんでもいいですね。もちろん、「白がゆ」が一番うまいかもしれません。

大きく奴に切るのも崩すのも、それぞれに良さがありますが、うまいものは一通り何でも食ってるぞ、なんて生意気な人にいかがですか?^^

これを冷やご飯にかけてもうまいのだが
 

 

 

豆腐と蕗信太(しのだ)巻

だめお

 

  

 
春の訪れが嬉しい食材に、蕗、があります。
  その香り、その食感、派手ではないかも知れませんが、飽きのこない、手軽安直でご馳走にもなる一品として、豆腐と油揚げとの組み合わせを紹介させて下さい。
  

  

 

【材料】

  • 木綿豆腐    1丁
  • 油揚げ普通サイズ 3枚
    (または京揚げ 2枚)
  • 蕗       1束
  • カブの葉    適量
      
  • 昆布かつをダシ カップ2
  • 酒       大さじ3
  • 淡口醤油    大さじ3
  • 味醂      大さじ2 

 

  

【作り方】

  1. 豆腐は20分程度、軽く押して水を抜きます。
     4つに切ります。
  2. 油揚げは、湯通しの上、開いてそれぞれ1枚の長方形にします。
  3. 蕗は熱湯で数分ゆで、冷水にあてて色止めの後、指でスイスイ皮を剥きます。  鍋の大きさによりますが、2つか3つに切って茹でることになりますね。
  4. カブの葉は、ザク切りにしておきます。
  5. 2の油揚げを内側を上にマナイタに広げ、下ゆでして皮を剥いた蕗を手前に何本か(等分するように)置き、手でくるくる巻きます。油揚げの長さの「信太巻」ができるので、爪楊枝3,4本で止めます。
  6. 5の信太巻が入る鍋に、調味料を一瞬煮立て、ダシを加えたら、豆腐と信太巻を優しくおきます。
    煮汁から頭を出していても構いません。
    アルミホイルで鍋の大きさに落し蓋を作り、軽く乗せ、鍋の蓋もして、弱火で沸騰から10分程度煮て、そのまま味を含ませます。 火を落としてから、カブの葉を煮汁に浸すように加えます。
  7. 冷めたのをもう一度温め、信太巻は食べやすい大きさに切り、豆腐はそのままで、器に煮汁たっぷりと共に盛りつけます。 油揚げに巻かれた蕗を見せるように盛り、淡い煮汁にアクセントをつけるようにカブの葉を盛りつけます。
************
信太巻は一口で食べられる程度の太さに巻くがよく、
豆腐は1丁の1/4 以下の大きさにはならないのがいいでしょうね。  
蕗を楽しみ、豆腐の旨さが実感できれば大成功です^^。

火はあくまでも優しく

 

  

 

雷豆腐

ゆう

 

  

 
材料(2人前)

  • 木綿豆腐 2丁
    (1人、1丁食べるんですよん)
  • 小麦粉 適宜
  • 卵 1個
  • 吉野葛 適宜
  • 茗荷 1片

 

  • 出汁 半カップ
  • 醤油 大匙3
  • 砂糖 小匙1/2
  • 味醂 大匙1

  

  

作り方

  1. 豆腐はよく水切りした後、1丁を三等分する。半分でもいいです が(笑)。
  2. 1)に小麦粉→溶き卵→吉野葛、の順に塗す。但し、吉野葛は当たるなどして細かく粉末化せず、塊コロコロの「まま」塗す。
  3. 2)を油で揚げる。
  4. 調味料類を合わせて一度煮立てて、掛け汁を作る。
  5. 3)を器に盛って、4)を掛け、仕上げに千切り茗荷を添える。

名前の由来は、豆腐の周りに葛の塊がゴロゴロ着いているから、だったと思います。食感がね、結構楽しい、ニコニコ。先に小麦粉を叩いているから、その部分は揚げだしっぽくてぇ、葛の塊の部分は、ちょいと弾力があってぇ。豆腐の歯切れの良さ(表現として正しいか、ちと疑問だが...)と、葛の粘着質っぽいの(の塊(笑))が、中々乙っていいますか、ニコニコ。

って多分、もうピンと来ていらっしゃるでしょーが、コレちと古くなってしまった吉野葛の活用法だったりしますぅ(苦笑)。いや、ちゃんと当たって使うこともしますよ? しますけど、時々面倒くちゃいなぁ、と。ポリポリ。

本当は、同じ塊でも古くない葛を使うべきなんでしょーけどね、てへへ(笑)。