牛鍋
  


文明開化の象徴的な鍋“牛鍋”は江戸末期の横浜生まれ。
すき焼きとはまた違う味噌味の野趣あふれる鍋物です。
すき焼きとの大きな違いは、とても厚みのある牛肉を使うこと、そして味噌味がベースになっている点です。濃いめの味付けは、おつまみにもご飯にも合い、見た目も豪快です。

 今回のレシピと手順

材料

    (8人分)

  • 牛肉   1.1kg
  • 長ネギ  4本
  • しいたけ 2袋(...の予定が、他の鍋に使われてしまい、今回はなし)
  • 春菊   2袋
  • 焼き豆腐 2丁
  • 合わせ味噌(赤味噌300g+砂糖大匙9)
  • 酒    少々
  • 割り下(濃い目のだし汁2カップ+醤油大匙3〜4 )
  • 卵    8個

 

肉を食べた後コンニャクを入れたり、ショウガを隠し味に使ってもおいしい。
今回は、食感の違いを愉しむため2種類の厚めのステーキ肉(ヒレとサーロイン)を使用。(100g1000円程度)

作り方
  1. だし汁を取り醤油と合わせて割り下を作る。
  2. 赤みそに砂糖を混ぜる、固すぎるようなら少々日本酒を加えて練り上げる。
  3. 牛肉を2.5-3cm角に切り分ける。
  4. 長ネギは斜めに切り、春菊は堅いところを取り除き、椎茸は石づきを取っておく。
  5. 焼き豆腐は縦に包丁を一回、横に3回入れて、8等分に切る。
  6. すき焼き鍋に牛脂をなじませた後、強火で牛肉の表面に焼き色を付けてすぐに取り出しておく。
  7. 中火にして野菜類を入れ、様子を見ながら半量程度の割り下を加え、八分通り火を通したところで、上に再び肉を敷き詰め味噌を乗せる。
  8. 全体を全体を馴染ませたら、卵につけて食べる。

本式ならば、牛鍋用の鉄製浅鍋もあるのですが、今回はすき焼き鍋を使用しました。

味噌の色が濃いので驚きますが、思ったほど辛くなく、すき焼きと味噌鍋の中間という味。

サシの多い肉を使うと、煮込んでも柔らかく食べられますが、あまり火を通しすぎない方が美味しい気がするので、面倒ですが、肉を一度入れて出すという作業をしました。

肉の味の染みた野菜も大変美味しく頂けます。今回はやりませんでしたが、シメにうどんなどを入れてもおいしいと思います。

レシピ・写真:さばお


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