FCOOK PRESENTS

 

町内会で、学校で、職場で、ボランティアで
大人数分の料理を作る(作らされる?!)ことってありますよね。
ここでは、FCOOKerの経験を元にしたオリジナル
“炊き出しメニュー”
をお届け致します。
実際作ってみての体験記も参考にしてくださいね。
 

 

 大量調理の心得(うまくいくための、ちょっとした気配り)

 

 第10回ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭
 
山形名物・玉こん水餃子韓国雑煮トックボルシチ炊き出し日記

 

 第11回ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭
 
鮭の三平汁お汁粉ポークビーンズ炊き出しフォト日記

第10回ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭

February, 1999

調理人:北海道在住FCOOKerを含む有志数名
調理予定:50-60人分
コンセプト:冬の北海道にふさわしく、FCOOKerのいろいろなレシピを参考に考えられた、
暖まる
あつあつふーふーレシピを中心に

メニュー:玉こん/水餃子/韓国雑煮トック/ボルシチ

 メニュー1山形名物・玉こん

2.19.1999 

  
 山形在住FCOOKerにお知恵を拝借した郷土料理。
 するめのだしが秀逸。丸いあつあつのコンニャクはかわいらしく
 盛りつけもしやすい。
   

 *材料

 

  
 水5リットル
 醤油900cc+200cc+100ccで結局1200cc
 酒300cc、
 味醂150cc、
 砂糖100g。
 玉こん340個。
 スルメ10枚。
 昆布3本。
   

 *作り方

 

   

  1. 玉こんにゃくをざっと水洗いしておく。
    ゆがいてあく取りが必要なものもある)
  2. 水を切ったものをそのまま大鍋に投入。そこに水、濃口醤油、スルメのゲソ日本酒(隠し味程度)砂糖(隠し味程度)を一挙にぶち込んでかき混ぜながら初め強火で30分〜40分程グツグツ煮てある程度味が染みた段階で串に刺す。(玉こんって煮込んでも痩せたりしないから大丈夫!)
  3. 串に刺したものを中火ぐらいを維持し、煮えた熱いところを鍋から引っ張り出して芥子を塗って食べる。

    醤油に対する水の割合は大体 醤油1:水3ぐらい、ざる蕎麦のたれよりももっと濃いぐらい、そのままじゃちょいと飲めないぐらいが目安です。

    (このへん普通のおでんとは違います)

    初め汁の量はこんにゃくにたっぷりかぶさるぐらい大目にしといたほうがあとで串を打ってから煮込む時に好都合です。

    醤油なんざ100人前一升で余るぐらいでございましょうなぁ。
      

 *コメント

 

スルメは乾いたまんまのやつをそのままほうり込んでよろしいのですネ!
たくさん入れればそれだけ美味しいのデス。(特にゲソから良い味が出るんですネ)でも、入れすぎは禁物! 過ぎたるは及ばざるがごとし…。
よく煮えたするめはなかなかオツな酒の肴にもなってくれます。

 *実際作ってみて(反省&感想)

 

 実際に作っての印象や感想、当日の様子は“炊き出し日記”をごらん下さい。

 メニュー2水餃子

2.20.1999 

 
 作る過程を楽しむ余裕があるなら、ぜひトライして頂きたい一品。
 水餃子の、皮のぷりぷりした歯ごたえは、
 手作りならではのおいしさです。
 

 *材料

 

 
 強力粉     1キロ
 薄力粉     1キロ
 豚ひき肉    1キロ
 白菜(大)   2個(小振りなら3個)
 ニラ      5束
 調味料(塩、山椒、醤油、酒、サラダオイル) 
 

 *作り方

 


 まず生地作りをし寝かせておくことにします

  • ボウルの中で粉を配合し、熱湯を少しづつ混ぜながら箸などでかき混ぜる。(ちょっと熱いですが(^^;)手で生地をこねる。全体に馴染んだらOK!)

 つぎは具の準備

  • 具は、白菜とニラをきちんとみじん切り。(混ぜない)
  • みじん切りにした白菜には塩をして、水気を十分絞る。
  • 肉に調味料を混ぜ、全体をよく粘りが出るまでこね、水を少し足してさらによくこねる。
  • 肉とみじん切りにした白菜、ニラを混ぜ、全体をよくこねる。

 では、水餃子の皮を作り、具を包んでいきましょう

  • 生地を直径2cmの棒状に伸ばす。
  • 棒状の生地を1cmくらいの大きさに包丁で切り分ける。
    切り分けた生地はボウルに入れ、必ず上から濡れぶきんをかぶせておく。
  • まな板に打ち粉をし切り分けた生地を手のひらで押しつぶす。
  • 6の生地を麺棒で伸ばす。(打ち粉を忘れずに)
  • 皮の端を薄くするように麺棒で成形する。
  • 包んだ端から、打ち粉を十分にふったバットなどの上にくっつけないように並べていく。(この具はとても緩いので、できれば茹でる直前に包み終わるのがベスト)

    食べる直前に熱湯に入れ、浮いてきたところで引き上げる。

 *コメント

 

水餃子は引き上げで、タレを付ける場合もありますが、スープ仕立ての方が大人数に出すときには、よいでしょう。

 *実際作ってみて(反省&感想)

 

 実際に作っての印象や感想、当日の様子は“炊き出し日記”をごらん下さい。

 メニュー3韓国雑煮トック

2.21.1999 

 
 韓国の餅“トック”を使ったお雑煮です。キムチも入ってさらに
 パンチのきいた温かさがうれしい。
 

 *材料

 

 
 トック     4キロ(スライスしたもの)
 鶏肉      2キロ(水炊き用にスライスしたもの)
 出汁昆布    1袋(5〜6本入り)
 削り節     2袋(100g入り×2袋)
 卵       2パック(20個の卵で錦糸卵!)
 三つ葉     4パック
 刻み海苔    3袋(100g×3袋)
 キムチ     2キロ
 調味料(醤油、かくし味の砂糖) 
 

 *作り方

 

 

  1. 昆布は前日に10リットルの水に漬けておく。
  2. 鶏肉は水でサッと洗い、酒を振っておく。
  3. 塩一つまみを加えて薄焼き卵を作り、錦糸卵にする。
  4. トックは水に漬けておく。三つ葉は刻んでおく。
  5. だしを取る(昆布を漬けた鍋を火に掛け、沸騰前に取りだし、沸騰を抑えてから削り節を入れ、アクをすくいながら弱火で煮出す。)
  6. だしを二つの鍋に分け、それぞれ鶏肉も二つに分けて入れ、味を整えておく。一つの鍋にはキムチを入れたバージョンとする。
  7. トックを入れ、柔らかくなったらできあがり。
  8. 供する時は、天に刻み海苔と三つ葉、錦糸卵をたっぷり盛る。

 

 *コメント

 

鍋を温めている時間が長くなりそうなときは、トックを全部入れずに、食べるほうのペースに合わせて徐々に入れて調整すると、荷崩れを防げます。トックは韓国食材店で手に入れることができます。

 *実際作ってみて(反省&感想)

 

 実際に作っての印象や感想、当日の様子は“炊き出し日記”をごらん下さい。

 メニュー4ボルシチ

2.22.1999 

 
 あったか料理の代表、スープ&シチュー。
 冬のロシアの味、赤いビーツ色も美しいボルシチ。
 本場にも負けないおいしさです。
 

 *材料

 

  
 牛スネ肉    3.5キロ(ブロック)
 ベーコン    800g(ブロック)
 ソーセージ   50本(ウィンナサイズの場合)
 人参      10本
 セロリ     5〜7本(太くて長い立派なの)
 じゃがいも   25個(中くらいの大きさ/メークイン)
 大根      2本(太くて大きいもの)       
 ビーツ     3缶(スライスタイプのもの425g缶×3)
 トマト缶    5缶(ホール缶425g×5)
 トマトペースト 2缶(175g×2)
 ニンニク    1株(国産6片種)
 サワークリーム 3本(中沢乳業)
 調味料(塩、コショー) 
 

 *作り方

 

 

  1. 中華鍋に油を熱し、潰したニンニクを加えて香りを立たせ、一口大に切った肉を入れて、表面にこんがり焦げ目を付ける。焦げ目のついたものから順次煮込み鍋の方に移していく。
  2. ベーコンは1〜1.5センチ幅に小口から切り、同じように油で軽く表面を焼いてから煮込み鍋に移しておく。
  3. 煮込み鍋に水7リットルを加え、セロリの葉を縛って入れ、煮立たせる。浮いてきたアクをすくってから弱火で1時間半ほど煮る。
  4. 煮ている間に野菜の下ごしらえをする。人参はシャトーに、セロリは人参と同じくらいの大きさに、蕪は半分に、じゃがいもも半分に切っておく。(じゃがいもは水にさらしておく)
  5. 煮込み鍋に塩、コショーで味を整え、人参、セロリ、大根を入れる。
  6. トマト缶はザルで潰して種を濾して入れ、トマトペーストも入れる。
  7. ビーツは缶汁ごと全部入れる。
  8. 供する1時間前くらいに、スープだけを一部取りだし、じゃがいもとソーセージを別鍋で煮ておく。(じゃがいもは20分程度で柔らかくなる)
  9. 最後に味をもう一度整える。
  10. 供する時に全ての具が一つずつ程度入るようにし、サワークリームをスプーン一杯程度添える。

 *コメント

 

鍋を温めている時間が長くなりそうなときは、トックを全部入れずに、食べるほうのペースに合わせて徐々に入れて調整すると、荷崩れを防げます。

 *実際作ってみて(反省&感想)

 

 実際に作っての印象や感想、当日の様子は“炊き出し日記”をごらん下さい。