FCOOK PRESENTS

2000年2月18〜20日
夕張市 商工会議所前にて

第11回ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭

February, 2000

調理人:北海道在住FCOOKerを含む有志数名
調理予定:50-60人分
「北海道らしさ」を全面に出した温かい料理シリーズ
北海道特産の美味しいものといえば?
鮭ですね〜、ジャガイモですね〜、大豆に小豆もありますね〜!

メニュー:鮭の三平汁/お汁粉/ポークビーンズ

 メニュー1鮭の三平汁

2.18.2000 

 
三平汁というのは塩引きした魚ならなんでもよくて、鮭の他には糠漬けのニシンなんかを使ったり、塩辛を入れて作ったりもするとのこと。野菜もこの他に人参、ごぼう、糸こんにゃく等が入ったりもします。
 また、味付けも、塩引きした魚の塩気だけの場合もあるし、味噌を入れる場合もあるし、粕汁にする場合もあるとのこと。

 

 *材料

 

 
 水              20リットル
 昆布              1袋(100〜150g)
 新巻鮭             3尾
 大根              5本
 人参              3本
 糸こんにゃく          3袋
 ジャガイモ(男爵)      20個(大)
 長ねぎ            10本
 練り粕           400g
 味噌            400g 
   

 *作り方

 

 

  1. 鍋に水を入れ、昆布を漬けておく。
  2. 鮭は三枚におろし、中骨と頭はブツ切りにしておく。(新巻鮭のアラが手に入れば、頭と中骨だけ10尾分程度で出汁を取る)身は切り身にして適当に一口大に切っておく。1の鍋に頭と中骨を入れる。
  3. 昆布と鮭のアラを入れたまま、厚めの短冊に切った大根と人参を入れて火に掛ける。沸騰する直前に昆布だけを引き上げ、浮いてくるアクをすくって静かに煮込む。(昆布を引き上げるまでは蓋をしない)
  4. 大根にすっかり火が通って柔らかくなったら、ジャガイモを分厚い半月切りにしたものを水に晒してから鍋に入れる。塩でもんで下ゆでした糸こんにゃくを適当な長さに切って加え、一口大に切った鮭の身もここで加える。
  5. ジャガイモが柔らかくなったら、鍋の汁で粕を溶き伸ばしてから味噌と共に鍋に入れ、味を整えてから火からおろす直前に長ねぎを斜め薄切りにしたものを加えて火を止める。 

      

 *コメント

 

 
*新巻鮭のアラだけで作ればとても経済的なメニューですし、鮭の塩気だけで調味料を一切入れなくても十分おいしい出汁が出ます。

*具だくさんの汁物なので、具によって腹持ちもかなりよくなります。

*ジャガイモが煮崩れないようにするためには、他の根菜類に火が通ってから後から入れるようにします。

(ジャガイモを蒸かしてから潰したものに片栗粉を加えて団子にしておい たものを加える場合は、既に火が通っているので提供する直前に入れればよく、長時間、バラバラ提供しなければならない時には便利です)

   

 *実際作ってみて(反省&感想)

 

 実際に作っての印象や感想、当日の様子は“炊き出しフォト日記”をごらん下さい。

 メニュー2お汁粉

2.19.2000 

 
 人が大勢集まる時に喜ばれる料理の雄は「お汁粉」でしょう。

 材料もシンプル、手順も簡単、まず失敗がないというのは大量調理の強い味方だけれど、雑に作ってしまっては台なし。

 要所要所できちんとした仕事をすれば、結果は自ずとついてきます。

  

 *材料

 

 
 小豆           3キロ
 砂糖           5キロ
 塩             少々
 水           18リットル
 焼き餅(切り餅)    50個   
    

 *作り方

 

   

  1. 小豆をお盆などに広げて、割れた豆や虫食いの豆を取り除く。
  2. 水でザッと洗った後、豆の3倍程度の水に漬けて一晩置く。
  3. 漬けた水を捨て、鍋に小豆を移してたっぷりかぶるくらいの水を加えて火に掛ける。
  4. 沸騰してきたら鍋の中の水の量の2〜3割のびっくり水を加える。再び沸騰してきたら、鍋を水道の下に置いて、小豆の上に盆ザルを被せ、その上から静かに水道水を流しいれ、最初の茹で汁が全部鍋の外に溢れて出てしまようにする。
  5. 鍋に茹でこぼした小豆と、小豆がたっぷりかぶるくらいの水を加えて火に掛け、静かに豆が柔らかくなるまで煮る。(沸騰して豆が踊ってしまうと皮が破れてしまうので、できるだけ静かに煮る。アクは小まめに引く。何度もゆでこぼす作り方もあるが、この方が小豆の風味がよく残り手間も少ない)
  6. 豆がすっかり柔らかくなったら砂糖を入れ、一旦火を止めて蒸らし煮した後、再び火をつけて20分ほど煮て塩少々で甘さを整える。
  7. 餅は焼き餅の方が香ばしい。もし制約があるなら、熱湯の中にお餅を漬けて柔らかくしたものを使う。

   

 *コメント

 

  
ポイント:
*鍋は必ず厚手のものを。家庭で作る時は土鍋が一番です。
*決して、豆が踊るような火力でガタガタ煮ないこと。

  

 *実際作ってみて(反省&感想)

 

 実際に作っての印象や感想、当日の様子は“炊き出しフォト日記”をごらん下さい。

 メニュー3ポークビーンズ

2.20.2000 

 
  体が温まって、ちょっとした食事代わりにもなる腹持ちのよさという点で豆料理は便利です。

 特に、動物性タンパク質と一緒に煮込むことによって大豆はより柔らかく煮えますし、お肉が入ることでボリューム感やご馳走感にも繋がります。

 しかも、鶏の手羽先を使うことでスープも一緒に取ってしまおうという目論見です。

  

 *材料

 

  

大豆              約2.5キロ
鶏手羽先             100本
ベーコン(ブロック)       1.5キロ
トマト水煮缶(ホール)        8缶
玉ねぎ(中)         15〜18個
セロリ              4〜5本
ニンニク               1株
ローリエ             5〜6枚
水             常に豆の上にかぶる程度
オリーブオイル
塩、コショー、タバスコ

 

 *作り方

 

 

  1. 大豆はサッと水洗いした後、たっぷりの水に一晩漬けておく。
  2. 鶏手羽は先端部分を切り落としておく。玉ねぎ、セロリはみじん切り。
  3. フライパンにたっぷりのオイルを熱し、鶏手羽先を皮の面を下にしてこんがり狐色になるまで焼く。裏面は軽く焼いておく。
  4. 続いてベーコンを1センチ角程度に切ったものも炒めておく。 
  5. 同じフライパンでローリエとニンニクを炒めて香りを移した後、玉ねぎ、セロリを加えてよく炒める。
  6. 煮込み鍋に鶏、ベーコン、炒めた野菜、大豆、トマトを加え、たっぷり豆がかぶる程度の水を加えて中火で煮る。沸騰したら火をごく弱めにして豆がすっかり柔らかくなるまで煮る。
  7. 塩、コショー、タバスコで味を整えて出来あがり。

      

 *コメント

 

豆料理はお腹の空いたときには丁度よい軽食になります。
これ以外にもいろいろな具の組合せでもおいしいものができますので、状況に応じて臨機応変に具材料を変えてみて下さい。

 *実際作ってみて(反省&感想)

 

 実際に作っての印象や感想、当日の様子は“炊き出しフォト日記”をごらん下さい。

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