料理フォーラムでは、阪神・淡路大震災の時から、フォーラム内で自然発生的に、さまざまな支援・応援活動が行われるようになりました。(詳細は“料理フォーラム被災地応援プロジェクト”参照)。関西方面在住の料理フォーラムメンバーを中心にした、地域や人とのつながりは、今も続いています。
今回のオフも、旬の味を被災地に贈ることをテーマに、料理フォーラムらしく楽しんで、作って、食べて、飲んでのにぎやかなオフとなりました。


<いきなりのトラブルか?!>  

今回のテーマである“いかなご”は、新鮮さが命なので、仕入れは当日の予定でした。
ところが、天気予報は最悪の気配、強風警報が出るようなら、漁が出来ない。ということは、メイン素材が手に入らない可能性もありました。最悪、いかなご抜きのオフも覚悟しつつ、朝早くから、地元“魚ん棚”へ。

心配したとおり、7時半の “魚ん棚”には、旬のはずの“いかなご”が全くなし。
←店頭には絶望的な文字が...。


やっと予約の出来そうな店を見つけるも、確実に手に入れられるかどうかも不明。
「ま、あかんかってもともとや!」
「おばちゃん、予約できるんやったら、25kg頼むわ!」
「どないなるかわからんで!?」
「かまへん!期待して携帯に電話連絡待ってるわ!」
そんなやりとりで、とりあえず予約だけは取れたものの、ものが入るかどうかは運次第という、シビアな状況。みんな、頭の中に、すでに他府県から、このオフのために送られてきたものや、購入済みの物のことが、頭をぐるぐる...。(泣)

はたして、本当にゲットできるのか...不安げなTAKESAN→

 

そして運命の10時、いかなご25kg確保できたという連絡が携帯に入る。そのとき、携帯の音が祝福のベルに聞こえたという...さもありなん。念願のいかなごを手に入れた様子は、“ポパイがほうれん草を食べたときのようです(^_^)v”というレポートもあった。天候が悪かったため、型が小さいとか、値段が高めとか、いろいろと不満もあったが、とにかく作業に入れるということで、一気に活気が蘇ってきた。

 

濃口醤油 4L、薄口醤油 2L、本味醂 500cc、きざら 7kg、 土生姜 1kg〜、ライム 7個、 胡桃 1kg〜、小分け用の容器200超、ラップ材料などなど、大量の荷物が運び込まれたキッチン。

オフの直接参加者以外からも、食材が届き、このためにデザインされた釘煮のラベルが届く。遠方にいても料理フォーラム仲間のネットワークは健在。

 

最初は、とにかく材料をきざんで、きざんで。
生姜に、くるみに、ライムに、と、
2kgつづ何回も作っていくため、小分けして大量生産体制に。

大量のラベル貼りも順調→

 

平行して、出来上がっていく昼食たち。
忙しくても、おいしいものを作りたい。それがFCOOKer!
にぎり寿司、大根蒸し、米シュウマイ等々。

豪華昼食で、とりあえず乾杯。

美味しく食べて、午後に備える。

  

釘煮が順調に仕上がる一方、三時の準備もちゃくちゃくと進行中。
三笠をオフ参加者のかわいいお子さんが焼いていましたよ。
未来のFCOOKerかな?

  

FCOOKのオフ会では、いろいろな美味しい物に出会える。手作りのシュークリームや生チョコレートで、お茶の時間をもてるのも、料理好きのあつまりらしい楽しみ。

いよいよ、25kgの釘煮も完成間近。順次小分け作業を始めるが、200以上の小分けとなると、なかなか大変。ひたすら詰めてラップ、を繰り返す。

 

そしてついに、完成!

時間は4時を回っていました。

最初はどうなるかと思われた、釘煮オフも、無事大成功のうちに終了し、神戸東灘の「森温泉」や、新潟、豊岡にも、春の味を届けることができました。