--FCOOK PRESENTS--

お部屋も財布も
しばれる夜に!

FCOOKerの青春の胃袋を、
温め満たしたレシピを
お試しあれ!
青春のふーふーあつあつレシピ集

  

  

Illustration:水底 沈

  

 
このレシピ集は1999年第10回ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭において
FCOOKerによる炊き出し(
炊き出し隊が行く!参照)と同時に
配られたパンフレットをもとに、掲載しきれなかったレシピを追加したものです。
 
 

 

 

 ミルファンティ(西洋かき玉汁)

 

 
これでできあがりです。簡単でしょ。学生時代に付き合っていた料理を全くしない彼女が、初めて作ってくれた思い出の「手料理」です。

コンビニで買えるものだけで作る、簡単あったかスープ。(田辺 鉄)
 

 

 

 

材料 

 
卵…1個
パン粉…1つかみ
粉チーズ…たくさん
固形スープ1個
  

 

 

 

作り方 

 

  1. パン粉と粉チーズを混ぜて、卵を割り込んでよく混ぜる。
  2. 鍋にお湯を沸かして固形スープを溶かし、沸騰しているところに、(1)をいっぺんに入れて、かき混ぜる。

   

 

 

ポイント 

腹持ちもよくて、おすすめ! パン粉の代わりにど〜っさりの刻みパセリが入っても、おいしいよ。

 

 

 アイリッシュ・シチュー

 

 
札幌で学生時代を過ごしたぼくのおすすめは、羊肉を洋風に煮込んだアイリッシュシチュー。
このシチューの大鍋を囲んで仲間と酒盛りした頃の北海道は、ほんとうに気候は寒いけど、若者のエネルギーで満ちていました。(コンノート)
 

 

 

 
材料 

 
羊肉…500グラム(ジンギスカン用のマトンかラム)
じゃがいも(男爵系)…1kg
玉ねぎ…大1個
にんじん…中2本
塩・こしょう…適宜
 

 

 


作り方 

 

  1. 羊肉は3cm角に切る(ブロックがなければ、スライスでも可)。
    じゃがいもは皮をむいて4つ割にする。
    玉ねぎはくし型に切る。
    にんじんは5mm厚さの輪切りにする。
  2. 大鍋に材料全部を入れてヒタヒタに水を張り、ふたをしてコトコトと煮る。
    ときどきアクは除く。石油ストーブの上で煮ると更によい。
  3. じゃがいもが煮崩れたころに塩・コショウで調味して出来上がり。

      

 

 

ポイント 

ラムのスライスを使うと、ずいぶん安上がりでぜいたくなシチューに。ごろん、と大きめに切ってくずれるほど煮込んだジャガイモは、ほっぺが落ちそうにおいしいね。

 

 

 うどんのグラタン風

 

 
調理のコツはただ一つ、焦がさないようにすることです。上にヤカンがのるストーブなんかもってこいでしょう。
ドロリスープがどんぶりに残ったら? もちろんご飯を入れて食べましょう。皿洗いもしなくてすむしね。(だめお)
 

 

 

 
材料 

 
うどん…1玉(冷凍もしくは生)
キャンベル「クリーム・オブ・マッシュルームスープ」缶…1缶
(濃縮タイプの缶詰スープで代用可)
ザンギ(鶏の唐揚げ)…1かけら
冷凍コーン…一握り
パセリ、黒こしょう…適量
 

 

 


作り方 

 

  1. マッシュルームスープの缶を鍋にあけ、缶の半分の水を加え、火にかける。
  2. うどんとザンギを放り込み、よく混ぜて、火は弱火にして焦げないようにプクプク煮込む。
  3. どんぶりにスープがドロリとからまったうどんを移し、冷凍のままのコーンとちぎったパセリを散らして、さあ、やけどしないようにいただきまーす。

     

 

 

ポイント 

青年よ、パセリを窓辺に! コップに水入れてパセリを差しておけば、ビタミン不足も恐いもんか。

 

 

 パンプディング

 

 
固くなってしまった食べ残しのパン、耳だけ集めて安く(またはタダ)売ってるパンなどで美味しく作れる、簡単&熱々料理です。
熱々フーフの新婚時代の朝ご飯によく作りました。独り身の若者は夜食に作ってフーフーしましょう。(松尾康子)
 

 

 

 
材料 

 
卵…2個
牛乳…1カップ(200cc)
砂糖…大さじ1〜2
固くなってしまったパン
 …食パンなら1〜2枚、バゲットなら3〜4切れ
あればレーズン…適宜(ドライフルーツなら何でも) 
 

 

 


作り方 

 

  1. 卵を割りほぐして牛乳、砂糖を混ぜる。
  2. パンは適当な大きさに切っておく。
  3. (1)に(2)のパンとレーズンを一緒にひたしておく。パンの量が多過ぎたり、ひたす時間が長すぎると卵液を全部吸い込んでしまうので注意。
  4. パイレックスのような耐熱皿に入れてアルミホイルでふたをし、オーブントースターで焼く。押してみて、卵液が出てこなくなったら、ホイルをはずしてパンの表面をカリッとさせ、できあがり!

     

 

 

ポイント 

固くなったパンがないときは新品のパンでもできますが、電子レンジで乾燥するのも手。食パン1枚に付き1分ほどかければ、「即席・固くなったパン」のできあがり!

 

 

 コロッケのグラタン

 

 
包丁・まな板を使わない青春の料理。
北海道のコロッケは大阪のデパートでも人気です。(だめお)
 

 

 

 
材料 

 
コロッケ…2個(市販、お好みの) 
牛乳…1カップ強
マヨネーズ…大さじ3(お好みで増やして)
スライスチーズ…2枚(溶けるタイプ)
パセリ…適量
 

 

 


作り方 

 

  1. コロッケ1個の片面の衣だけをはぎ、別にします。2つのコロッケを2センチ角程度の大きさの角切にします。
  2. マヨネーズを牛乳で溶きます。
  3. 少し深みのある皿に(1)のコロッケを並べ、(2)をまわしかけます。チーズをその上にならべ、コロッケの皮(衣)を小さくちぎってふりかけます。
  4. 電子レンジまたはオーブントースターで十分温め、パセリをちぎってのせ、熱いところを、あい、どうぞ。

     

 

 

ポイント 

グラタンの、パン粉が焦げたシャリシャリ感をちゃんと押さえてる料理。食べ残したフライものなら、何でもこの方法で再生できるかも。

 

 

 手抜きパエリア

 

 
底が少々こげていても、そこがおいしいもんです。少しお米に芯が残っていても、本当のパエリアっぽく感じれば、心意気で食べられます。
味が薄かったら、塩、ケチャップ、マヨネーズなどをかけて食べるとおいしい。(丸目はる)
  

 

 

 
材料 

 
(1人分)
米…1カップ
ジャガイモ…中半分
ニンジン…中半分
タマネギ…小1個
ひき肉…100g
水…1カップ
しょうゆ…少々
サラダ油…少々
塩・こしょう…適宜

 

 

 


作り方 

 

  1. 米を洗ってざるに上げます。
  2. ジャガイモ、ニンジン、タマネギは1cm角ぐらいに切ります。
  3. フライパンを熱し、油を入れます。タマネギを軽く炒めます。
  4. ジャガイモ、ニンジン、挽肉、米を入れ、塩、コショウをしてから水を入れ、しょうゆを少々入れます。
  5. フライパンにふた(アルミホイルで可)をして、中火で10分火にかけ、水気がなくなったなあという気がしたら、火を止めて10分フタをしたまま蒸らすとできあがり。

     

 

 

ポイント 

もし、ニンニクや唐辛子があるならば、タマネギと一緒に炒めちゃおう。より本格的になるよ。醤油のかわりにカレールーをひとかけ使ってもいい。

 

 

 鶏モツのすき焼き

 

 
下ごしらえをほとんど必要としない「鍋ひとつ調理」がもっぱらだった青春時代に作った、鶏モツのすき焼き。安上がりな割には、妙に「御馳走感覚」で、しばれる夜に鍋を囲みました。(コンノート)
   

 

 

 
材料 

 
(食べ盛りの男子2人分)/
鶏レバー(含む心臓)…500g
鶏砂肝…100g
鶏皮…200g
玉ねぎ…大2個
焼き豆腐…1丁
しらたき…1袋
キャベツ…半分
卵…4個
しょうゆ・砂糖・日本酒…適宜
  

 

 


作り方 

 

  1. 鶏レバー・鶏砂肝・鶏皮は一口に切っておく。
    たまねぎは輪切り。
    焼き豆腐しらたきは適当に、キャベツはザクザク切っておく。
  2. フライパン(すき焼き鍋ならよりよい)を熱し、まず鶏皮を炒め、続いて鶏砂肝鶏レバーを入れる。
  3. 上から砂糖をパラパラと振り、濃口醤油をかけまわす。残りの野菜等も投入し、煮えた順に溶き卵につけて食す。焦げそうだったら日本酒を入れて調整する。
        

 

 

ポイント 

味付けに自信のないむきは、市販のすき焼きのタレを使えば、さらにお気軽。
お金のないときには、自力で味付けするのだ。(その方がきっとおいしいよ)

 

 

 ニラバカチヂム

 

 
具がニラだけなので「ニラばっかりチヂム」。略して「ニラばかチヂム」という安易な命名のお好み焼きです。タレは韓国風にアレンジしました。
簡単で安くできて、おやつやビールのつまみにもなりますよ。(村山達郎)
   

 

 

 
材料 

 
<生地>
 卵…1個
 薄力粉…100g
 水…60cc〜80cc
 ニラ…1束
 ゴマ油・粉とうがらし…適宜

<たれ>
 しょうゆ…大さじ2
 酢…大さじ1
 コチュジャン…少々
 砂糖…少々
 おろしにんにく…大さじ1
 ゴマ油…大さじ1 
    

 

 


作り方 

 

  1. 生地の材料を混ぜ合わせる(水の分量はお好みで)
  2. ニラは4〜5cmの長さに切りそろえておく。
  3. フライパンを熱し、ゴマ油をひき、生地を直径10cm位に薄くひき、その上にニラ、粉とうがらしを振り、片面が焼けたらニラの面も軽く焼き、できあがり。
  4. タレは、しょうゆ・酢・コチュジャン・砂糖・おろしニンニクを混ぜ、最後にゴマ油を入れます。
           

 

 

ポイント 

片面だけ焼いて、ニラの面を焼かずに蓋をして蒸し焼きにしてもおいしいですよ。

 

 

 フレンチトースト2種

 

 

 
<甘い味で>

懐かしい甘みの、フレンチトースト。メープルシロップを添えると、ちょっとおしゃれなデザートにもなります。(水底 沈)
   

 
<甘くない味で>

朝食にぴったりの、塩味のフレンチトースト。そっけない味なので、輪切りトマトをフライパンでじゅっと焼いて添えてもおいしい。塩気はチーズで十分。
  

 

 

 
材料 

 
食パン…1枚
卵…1個
牛乳…50cc
砂糖…大さじ1強
バター…ひとかけ
サラダ油…適宜
    

 
食パン…1枚
卵…1個
牛乳…50cc
チーズ…大さじ1
白こしょう…適宜
バター…ひとかけ
サラダ油…適宜
 

 

 


作り方 

 

 

  1. 卵・牛乳・砂糖をよく混ぜ、パンをひたします。
  2. 好みの具合にひたしたら、バターとサラダ油をしいたフライパンを火にかけ、両面を焼きます。きつね色に焼けたらできあがり。
              

  

  1. 卵・牛乳・粉チーズをよく混ぜ、パンをひたします。
  2. )好みの具合にひたしたら、バターとサラダ油をしいたフライパンを火にかけ、両面を焼きます。きつね色に焼けたらできあがり。チーズが入ると焦げやすいので、ご注意。

   

 

 

ポイント 

パン、チーズ、玉子の取り合わせは、どれもそこそこ日持ちするし、いつでも冷蔵庫に入ってそうなので、ひとりものの強い味方になりそう。

 

 

 ポテトのチーズ焼き

 

 
とろけるチーズがこんなに好きなのはアニメの「アルプスの少女ハイジ」でおじいさんがチーズを火であぶっていたのを見て以来。あれってなぜあんなにおいしそうに見えたんだろう?
そんな私が大学時代、下宿していた友達とよく食べたのが「ポテトのチーズ焼き」でした。
「フォンデュ」とか「ラクレット」などとは縁遠い時代のお話。(ペチュママ)
   

 

 

 
材料 

 
じゃがいも
チーズ(とけるもの)
塩・こしょう
    

 

 


作り方 
 

ゆでたじゃがいもを適当に切って塩、こしょうしてチーズをたっぷりかけて、オーブントースターでチーズが溶けるまで焼くだけ。

びんぼー学生は耐熱皿なんて持ってないので、アルミホイルで作ったなあ。
        

 

 

ポイント 

このポテトに生クリームをぐるっと掛けると、不思議なことにポテトグラタン風になります。チーズをのせる前にね。

 

 

 納豆すき焼きもどき

 

 
さて、いったいそいつでなにをしたいのだい?と聞かれると困りますが、寒い(気温も懐具合も)月末になるとなぜか頻繁にに喰ってたモンの一つです。
なんか酒の肴になるもんはと、アパートの4人の住人の手持ち食料を供出してみたらこんなものしか集まんなかったんで、コンチクショーってなもんでヤケになってやったのがきっかけでした。(もろみー)
   

 

 

 
材料 

 
納豆…2〜3パック
長葱…3〜4本
油揚げ…お好み
生卵…お好み
醤油・砂糖・日本酒・唐辛子…適宜   
   

 

 


作り方 
 

初めは鉄鍋にちょいと張ったタレでぶつ切りの葱と油揚げの細切りを煮焼いて「菜食主義者の精進すき焼き!」と称していたのですが、誰かが酔っぱらってそれまでヨージで一粒づつ肴にしていた納豆を器ごと鍋に落っことしたのです。

もったいないので食べてみると、すき焼きの甘辛いタレに焼かれたソレは葱と油揚げにからまって意外な佳味でした。納豆からダシがでてました。焦げた葱をかじっては熱燗をゴクッ、鍋に散らばった納豆の頃合いのを一粒箸でつまんでハフハフしながらまたゴクリ。

寒い夜の安あがりで暖の採れる重宝な酒の肴としての「納豆すき焼き」はその後、あわせて鍋の中で納豆風味タレ焼き目玉焼きを作ることで進化をみたのでありました。

        

 

 

ポイント 

は、畑の牛肉って言うし……。
ヤケが生んだ意外な出会いですね。

 

 

 ジャガイモのダンプリング

 

 
いってみれば「じゃがいもで作った洋風すいとん」?
不幸にして、どろどろ溶けてしまった場合は、牛乳でも入れて、「ポタージュ作った」と笑顔でごまかしましょう。(田辺 鉄)
   

 

 

 
材料 

 
ジャガイモ…1人1個以上
粉チーズ…たっぷし
小麦粉または片栗粉…適宜
チキン味の固形スープ…適宜
   

 

 


作り方 
 
  1. ジャガイモは皮をむいておろしがねでガシガシすりおろします。
  2. おろしジャガイモは器を傾けて、浮いた水を捨てます。
  3. そこに粉チーズたっぷりと、つなぎの粉を適量加えます。片栗の方がまとまりやすいです。とろとろ流れてしまうようでは柔らかすぎ、すくったあとがくっきり残るようでは固すぎです。
  4. お湯を沸かして固形スープを溶きます。で、そこにジャガイモを大さじ1杯ずつすくい取って、落としてゆきます。こわれやすいのでやさしく。
  5. ジャガイモ団子が煮えたらできあがりです。スープには自然にとろみがつきます。

            

 

 

ポイント 

固形スープは、ストックしておくと便利に使える。
余り野菜でもボリュームあるスープが簡単にできるよ。

 

 

 ねぎみそ

 

 
ねぎみそ」というと、生のみじん切りを味噌と合わせるだけのタイプもありますが、これはゆっくり炒めるので甘みが出て、ねぎ臭さが苦手な方にも大丈夫。ごはん・お弁当の友、白がゆのアテにぴったりです。(水底 沈)
   

 

 

 
材料 

 
長ねぎ…1本
みそ…大さじ1
みりん…大さじ1
酒…大さじ1
ごま油…適宜
いりごま…大さじ1
かつお節粉…大さじ1
    

 

 


作り方 
 
  1. ねぎは端から小口切りにする。(青いところも残さず使う)
  2. フライパンに薄くごま油を敷いて弱めの中火にかけ、ねぎを入れてじっくり木べらで炒める。
  3. ねぎがくちゃくちゃとしんなりしたら、酒・みりんで溶いたみそを加えて全体になじませ、火を通す。
  4. いりごま、かつお節粉を入れてよく混ぜたら、火を止めてできあがり。

            

 

 

ポイント 

これ、油揚げにはさんで、焼いたのもいけそうですね。

 

 

 餅茶漬け

 

 
正月に実家に帰ったとき、「一人だし、いらない、かびるぞ!」というのも聞かず、母親が帰りに持たせてくれた餅でした。素直にありがとうと言えなかったことや、家族の顔を思い浮かべて食べました。今では青春の思い出として、懐かしくおもっております。(ココアマフィン)
   

 

 

 
材料 

 
餅(小)…2個
お茶漬けの素…1袋
お湯…適宜
    

 

 


作り方 

 

  1. オーブントースターで餅を焦げるくらいに、しっかり焼く。
  2. 茶碗に焼いた餅を入れ、お茶漬けの素をふりかけ、熱々のお湯を注ぐ。お茶漬けの素がなければ、しょうゆを使う。

        

 

 

ポイント 

熱々の番茶と塩でもいいかも。
あれば梅肉トッピングもいけそうですね。

 

 
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