シュガーさんの

 
 ◆ 基本配合
 

 
 卵1個 砂糖30g 薄力粉30g バター10g 牛乳10g
 

 
 ◆ 
準 備
 

 
   材料の計量は、最初にしておく。
    15cmで2倍、18cmで3倍、21cmで4倍量の計算になる。
 


  ボールはなるべく深さのあるステンレス製を使って下さい。
  卵はMサイズのものを。
   もし他のサイズを使うなら、1個50g見当で(正味)計量して下さい。
  砂糖はグラニュー糖か上白糖を。
   私は上白糖が好きで、ほとんどこれを使っています。
   白上糖の場合、製造工程でビスコ(グリコのビスコとは違う)
   という転化糖を添加しているので、しとりが戻りやすいかも知れません
  (これは気のせいだともおもう)。
  粉は、日清製粉のスーパーバイオレットというのを使っていますが、
   これは25kg袋なので、バイオレットでいいと思います。
   都会なら、製菓材料店にもっといい、いろんな種類の粉があるかも知れません。
 

  バターと牛乳は、一緒に温めるので、
   火にかけるか、レンジでチンする。
   レンジの場合は、飛び散るので、
   必ず蓋を忘れずに。

  焼きがたには、紙を敷いておく

  オーブンは温めて(170度前後)。

 

 
 ◆ 仕込み
 

 1.

 

まず、卵と砂糖をボールに入れ、熱をつける。湯煎にかけるのですが、手を入れて熱いくらいのお湯を、シンクでも洗い桶にでもはる。

そこにボールをつけて、泡立て器で卵をほぐすように混ぜる。砂糖のジョリジョリが溶けて、卵のギュルギュルがなくなって、きれいに洗った指を突っ込んで、あったかいなーと感じたら、お湯からはずして、泡立て始める。


 

 2. 

 

ハンドミキサーの速度を高速にして、ボールのほうをくるくる回しながら泡立てていく。卵のとろとろが全部泡に変わって、ふわんとしてきたら、ミキサーの速度をおとす。

低速にしたミキサーで、さっきの泡を細かくして行く。私はこの工程を「泡をつめる」と呼んでいます。最初の高速で泡立てた泡は、ふわっとしていていかにも「泡立った」という感じがします。でも良く見ると、泡のキメが粗くて、泡の一粒一粒が見えるはずです。低速で泡をつめていくと、泡立ちはどちらかというとタラタラした感じで、もこもこしていません。

 

 

 

 

かさも何だか少し減ったように思われるかも知れません。

ボールはやっぱり、くるくる回していて下さい。そうしているうちに、荒れていた卵の泡のお肌が、だんだんとキメ細かになってきて、表面がつるんとした1枚の布のように見えてきます。ちょうど、布が波打っているように見えます。

 

 

 

 

赤ちゃんのお肌のようにキメが細かくなったら、表面がぴかっと光って来ます。こうなれば、ハンドミキサーを止めて良く見なければ、泡のつぶは見えません。

ホイッパーですくうと、ワイヤーの間に薄い膜が張り、泡の粒がとても細かいです

 

 

  

木べらですくっても、もったりとした泡ではなく、さらっとしたきめの細かい泡です。全体的にはタラタラした状態です

 

 3.

 

ミキサーを木べらに持ち替える。ごはんしゃもじでOK。
カシャカシャとできるふるいなら、ふるいながら一面に粉を振り入れる。
裏ごしタイプなら、飛び散るので、先にふるっておいたほうがいい。


粉を入れたらすぐ、粉が下に沈んでいかないうちに迅速に合わせていく。
合せ方は、木べらで縦に円を描くように、底から底から、やっぱりボールをくるくる回しながら、手早くします。よく「切るように」といわれますが、お寿司じゃないんだし、切るようにやっていてはなかなかあわさりません。


とにかくさっさと、ちゃんと混ぜる。粉が残っていてはいけません。粉が残っていていいのは、てんぷらです。

 

  

 

粉があわさったら、牛乳バターを入れる。
そのまま入れては、すとんと沈んでしまうので、必ず木べらで受けて、振りまくように入れて、すぐにまた縦に円を描くように、底から底から混ぜる。
きちんと混ぜて下さい。

混ぜ終わった状態→

 

 

 4.

 

混ざり終わったら、すぐに用意した型に流し入れる。

柔らかくて、とろとろと流れるはずです。この時にふわんとしていたら、泡をつめ足りません


木べらについた生地はネトネトしているので、こそげないようにする。ボールについた生地は大丈夫です。流し終わったら、すぐにトンと型を落として、余分な泡を抜く。

 

 

 

そのあと、電光石火のごとく、オーブンに放り込む。温度は170度前後。

時間は25〜30分(18cmの場合)。

焼成はオーブンによって、かなり差があるので、これを目安に自分のオーブンのベストを見つけて下さい。

最低25分は焼いたほうが、いいと思います。もし、焦げるようなら温度を下げて。35分焼いてもまだ竹ぐしにくっつくようなら、温度が低すぎますから、調整して下さい。