No. 8 May, 2003

 


朴葉寿司


recepi:ピーチママ
 
 
私の実家で作る朴葉寿司は、夏でも日持ちがよく、また葉から直接食べることが出来るし、持ち運びがしやすいので弁当としてよく使われます。全く上に上げたとおりなんですね。
さらに「葉」の香りも楽しめるし。

 

(写真とキャプションは、ピーチママさんに送っていただいた朴葉を使用して、
松尾康子さんがお作りになった朴葉寿司のものを提供して頂きました。)


材料

  • 朴葉(20〜25cmのもの)  30〜40枚くらい  
    *使う前によく布巾などを使って洗い水を切っておく。葉の根本の茎は切る。
  • もち米         1合
  • 米           9合
  • 塩鮭または塩鱒     半身
  • 紅生姜         生姜一塊分(でもお好みの分量でOK)

[合わせ酢]

  • 酢           1合
  • 砂糖          1合(1合カップで1杯分ということです)
  • 塩           適宜
    (これは塩鮭の味を見て、塩辛いときは少なめ、そうでないときは多目だそうです"(^_^;"""。でもこれだと難しいから、とりあえず普通 の合わせ酢の塩の分量(小匙6)の半量程度入れておくといいかもしれません。

宅配便で届いた朴葉は、新聞紙の包みを開けると朝露のようなキラキラ光る水滴が付いていて新鮮そのもの。そのまま顔を近づけてクンクンしても特に臭いがあるわけではありません。鮮やかな緑と葉裏の輝くような白さが印象的でした。

作り方

1)塩鮭(塩鱒)はなるべく焦げ目がきつく付かないように焼いておきます。
   焼いたらほぐして、すぐ上記の合わせ酢に漬けます。

2)紅生姜はみじん切りにしておきます。

3)御飯を半切りにあけて、鮭の入った合わせ酢をざーっと混ぜ、
  すぐに紅生姜も混ぜます。
  これは絶対に団扇などであおいではいけません!
  熱いまま、具と御飯がなじむようによく混ぜます。

具は塩鮭だけなので美味しい鮭を張り込みました。皮に焼き目がつかないようにというのはご飯が汚くなるからでしょうね。ご飯の白と鮭の赤、そして朴葉の緑が美しいコントラストのお寿司です。


4)水を切っておいた朴葉を布巾に染み込ませた合わせ酢
  (分量外:酢に適当に砂糖を入れるだけでいいです。)で拭きながら
  3)の酢飯を乗せていきます。
  ちょうど葉の中央におしゃもじに軽く一盛り。
  それを半分に折って、木蓋などで軽く重石をしながら
  (折った葉が浮き上がるので)、どんどん積み重ねていきます。
  もう一つ半切りがあればそれに放射状に並べて、重ねればOK。
   もしもなければ、箱でも洗面器なんでもいいです(^_^;。

一升のお米で作ったので飯切りは直径42cm(外径)のものを使いました。朴葉がどっさりあったので飯切りの底にも敷き詰めました。大きな朴葉に酢飯を載せて半分に折って桶に敷き詰めていくだけ。最後に上からも朴葉で覆いました。


直径42cmの飯切りに何段積めたんだったか、とにかく口のあたり丁度の所まで詰め込んで丁度一升分のご飯でした。その上にお盆を乗せ、更に直径36cmの一回り小さな飯切りを載せて、大皿数枚を重石代わりに乗せました。


 

朝作って、夕方が食べ頃...かな?葉が少し黒くなってきたころがいいです。

ポイントは熱い酢飯を葉で包むこと
これは葉の香りを十分御飯に付けるためです。 冷めた酢飯だと匂いがつきません。
それから、合わせ酢と鮭を予め混ぜておくこと
鮭にも十分酢を吸わせます。 合わせ酢の砂糖の分量にビビってしまう方もいらっしゃると思いますが、ここは一つ 一度その通りに作ってみてください。
この甘めの加減が美味しいんです。
あるFCOOKerは、「大豆と鮭、梅干」「塩鯖と金ゴマ」で作ったそうです。
これも美味しそうですね。


お昼前に飯切りに詰め込んで、夕ご飯に頂きました。ほんとはもう少し長く重石を掛けておいた方がいいんでしょうね。ピーチママも葉が少し黒ずんでくるくらいと書いてらしたから。翌日食べたら、また一層美味しくなってましたから。